ZenFone 5Z (ZS620KL)を購入したのでレビューします。購入した主な理由はDSDVへの対応、国内キャリア全てでVoLTEが利用できる部分、Snapdragon 845搭載機種にしては安めなどの部分です。
ZenFone 5Z (ZS620KL)
スペック
OS | Android 8.0 Oreo |
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カラー | シャイニーブラック、スペースシルバー |
SoC | Qualcomm Snapdragon 845 オクタコア |
ディスプレイ | 6.2インチ IPS 2,246×1,080 FHD+ 19:9 |
メモリー | 6GB |
ストレージ | 128GB |
バッテリー | 3,300mAh |
カメラ | リアカメラ 1200万画素 リアカメラ 800万画素 広角 フロントカメラ 800万画素 |
サイズ | 高さ約153mm×幅約75.6mm×奥行き約7.7mm |
重さ | 約165g |
対応周波数 | FDD-LTE Band 1/2/3/5/7/8/18/19/28 TD-LTE Band 38/39/41 W-CDMA Band 1/2/3/5/6/8/19 GSM/EDGE:850/900/1,800/1,900MHz 2CA/3CA対応 |
VoLTE | au VoLTE、docomo VoLTE、Y!Mobile VoLTE対応 |
同時待受 | LTEとLTEの同時待受に対応 |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
USBポート | USB Type-C(USB 2.0) |
SIMスロット | NanoSIMスロット×2 |
microSDスロット | microSDXCまでの対応 |
センサー | GPS、加速度センサー、電子コンパス、光センサー、 近接センサー、ジャイロスコープ、指紋センサー、RGBセンサー、NFC |
付属品 | USB ACアダプターセット、SIMイジェクトピン、クリアケース、ZenEar Pro、 ZenEar Pro交換用イヤーピース、ユーザーマニュアル、製品保証書 |
イマイチな点
- 輝度の設定をオートにしていると自分で調整できる幅が小さい
- ノッチの部分のせいでアイコンを表示できる部分が少なくかなり不便
- UIのデザインが私としてはダサく感じる
- Galaxyも同じ仕様なので責めるほどではないがSIM1とSIM2で電話画面で表示されるのでどちらのSIMなのか分かりづらいHuaweiの携帯会社が表示される方式の方が便利
- 写真の写りは悪くはないがハイエンドモデルとしては1、2歩落ちる印象
- USB 2.0な部分はスゴイ困る訳ではないが少し残念
- 電源ボタンの位置が下すぎる為音量ボタンを誤って押すことがある
- HuaweiやGalaxy、iPhoneなどに比べると躯体の造りがあまい感じ
- ZenFone 3だとアルミ部分とアンテナラインで隙間が空いていたがそれに比べるとアンテナラインもつらつらになっていて精度が上がっている
- 気になるのは届いていた時点で傷が入っていた点、ディスプレイの下部のカーブの箇所が本来は真っ直ぐになっていないとおかしい筈がカーブ部分で少しはみ出している点
良い点
- 顔認証の速度自体は速い
- 指紋認証の速度は速く、認証エラーも少ない
- ソフトウェアの機能は豊富
- スピーカーの音質はなかなか良いiPhone XやGalaxy S9+よりは劣りますがスマートフォンの中では良い方
- DSDV対応
- au VoLTE、SoftBank VoLTE、docomo VoLTEが使用可能
- イヤホンジャックはある点
パッケージ
ZenFone 5Zのパッケージはスリーブに入っています。
ありがちと言えばありがちな黒い高級感を出しているパッケージです。
背面は対応規格などの諸々が書いてあります。
シールが貼ってあります。私の開け方が悪かったのか剥がす時にパッケージの紙まで剥がれて汚い感じになってしまいました。
箱を開けて見える箱には説明書などが入っています。
その箱を退かして見えてくるのがスマートフォン本体です。
次に入っているのはイヤホンやACアダプターなどの付属品です。一応仕切られてはいますが固定されおらずちょっとなあと思います。
付属品
付属品は説明書、ソフトケース、イヤピース、イヤホン、SIMピン、USBケーブル、ACアダプターです。
ASUSのロゴが入っています。音量ボタンや電源ボタンは開口しています。大部分のケースでそうですがSIMトレーの部分は塞がっています。
USBコネクターやイヤホンジャックなどは当然開口しています。
内側の部分が微細なドットがあり、干渉縞が出ない様になっています。
指紋センサーとカメラの部分はこういった感じで開口しています。カメラ部分はLEDフラッシュがある部分も空いているので若干防御力が低そうです。
外見
それではZenFone 5Zの外見をチェックして行きます。
メーカーが「オールスクリーンディスプレイ」と呼ぶだけの事はあり、ディスプレイの画面占有率は90%と高いです。結局下部にスペースがないと操作しづらいですがデザイン的にはあまりイケてないと感じます。ノッチもiPhone Xよりは小さいいと謳っていますがそれでもそれなりの幅があります。
指紋センサーを中心にスピン加工が施されているのが特徴的です。この加工はZenBookでも行われているそうでメーカーとしての統一感が感じられます。
側面はつや消しの仕上げで角の部分は背面、ディスプレイ側ともにダイヤモンドカットがされています。
側面のアンテナラインは下側に左右一つずつに抑えられています。
アンテナラインは上部が2箇所、下部が1箇所になっています。キレイにセンターに揃っているのはiPhoneぐらいですがイヤホンジャックとUSBコネクターはズレた位置になっています。
カメラは他の写真でも分かる通り出っ張っています。ケースを着けないと傷がかなり心配です。
SIMトレーはプラスチック製のものです。私はよくSIMを交換するのでここは金属製だと安心できるのでその方が良かったです。
SIMトレーの横の見える部分はボディ色とほぼ同じで違和感がすくなく良いと思います。
今回レビューしているカラーはスペースシルバーですがシャンパンゴールドと言うほど黄色みは強くは有りませんがシルバーと呼ぶには黄色みが強いです。
ソフトウェア
ZenFone 5Zのソフトウェアを全部は紹介しきれませんが紹介して行こうと思います。
設定画面の一番上の階層はこんな感じです。今までに購入した機種ですとGalaxyのものにアイコンといい、似ています。
無線とネットワーク
デュアルSIMの設定がある以外はこの部分はあまりAOSPと機能に違いは有りません。
ディスプレイ
スマートスクリーンやノッチを隠す(ステータスバーを黒くする)設定、ナビゲーションバー、画面カラーモードなど独自の機能が載っています。
ナビゲーションバーの設定では戻る、ルチタスクのキーを左右入れ替えられたり、マルチタスクキーでスクリーンショットを撮る設定が出来たりします。
拡張機能
この部分にZenFone 5Zの独自機能の大部分がまとまっています。
ページマーカーはWEBページを保存してあとで読むことが出来る機能になります。
ツインアプリではTwitter、Facebookなどのアプリが2つのアカウントで使用できるようになります。
録画設定では解像度やオーディオソースをゲームのサウンドを直接録音するか、マイクで録音するかなども設定出来ます。
GAME GENIEを実際に使った画面です。録画機能やライブ機能、更にマクロ機能もあります。
AI機能は画像通りの機能が使えます。
スクリーンショットのフォーマットをJPEGとPNGから選択できます。
全部は紹介しきれていませんがこんなところで終わらせてもらいます。
プリインストールアプリ
プリインストールのアプリは多い訳ではないですがアンインストールは不可で無効化しか出来ないアプリがほぼなのでその点がいまいちです。
充電
ZenFoneの他の機種ですとQuick Charge対応と書いて有っても他社のACアダプターですと急速充電出来ないことがあると聞いていたので不安でしたが他社のACアダプターでも急速充電が可能でした。
また、USB PDにも対応しており、Quick Charge 3.0と変わらない速度で充電が出来ています。
充電が確認できたACアダプターはこの2つです。
cheero Quick Charge 3.0 USB AC アダプタ 急速充電器 QC3.0対応 iPhone&Android対応 Auto-IC機能搭載 Qualcomm認証 CHE-315-BK
電池持ち
スリープ時の電池持ちがSIMを2枚挿している為かも知れませんが画像の通りあまり良くないです。
使用時の電池持ちも画像様に急に減るので良くない感じです。
電池持ちは2日程度使った印象ではあまりよくはありません。人によってはもしかしたら1日持たないかも知れません。
持ちやすさ
ZenFone 5Zは画面が6.2インチと大きく更に背面がフラットなのであまり持ちやすくはないです。側面はカーブしているのでその点は少し持ちやすさに貢献しています。
ストレージ、メモリー
メモリーは6GBも積んでいるのでかなり余裕があります。また、初期状態では2.1GBしかメモリーを使っていません。
スクリーンショットなどで少し減ってはいますが初期状態では114GB空いています。
SIMとmicroSDが排他使用なのでDSDV(LTEとLTEの同時待ち受け)を活用するとmicroSDカードが使えませんがこれだけ容量があれば困る人はさほどいないでしょう。
ネットワーク
au VoLTEの試験は通っているようですが他のdocomo、SoftBankは通っていないようなので一応試してみました。
画像の通りどちらでもVoLTEが使用できています。
DSDVなのでVoLTEのアイコンが2つ出ています。
DSDVなので従来のDSDSとは違いau VoLTEのSIMを2枚挿して使うことが可能です。
カメラ
あんまり枚数は撮れていませんが紹介します。画像をクリックで元の画像が見れます。
Galaxy S9+は食事モードでも撮影しています。2番目の方がそうです。Mate 10 Proも2枚目がナイスフードモードです。
チキンステーキ
ASUS ZenFone 5Z (3.94mm, f/1.8, 1/24 sec, ISO120)
Sony Xperia XZ Premium(SO-04J) (4.4mm, f/2, 1/50 sec, ISO500)
samsung Galaxy S9+(SM-G965F) (4.3mm, f/1.5, 1/40 sec, ISO320)
samsung Galaxy S9+(SM-G965F) (4.3mm, f/1.5, 1/40 sec, ISO320)
HUAWEI Mate 10 Pro(BLA-L29) (3.95mm, f/1.6, 1/33 sec, ISO400)
HUAWEI Mate 10 Pro(BLA-L29) (3.95mm, f/1.6, 1/33 sec, ISO250)
Apple iPhone X (4mm, f/1.8, 1/15 sec, ISO100)
豆腐と野菜のトロトロ煮
ASUS ZenFone 5Z (3.94mm, f/1.8, 1/40 sec, ISO40)
Sony Xperia XZ Premium(SO-04J) (4.4mm, f/2, 1/50 sec, ISO200)
samsung Galaxy S9+(SM-G965F) (4.3mm, f/2.4, 1/60 sec, ISO160)
samsung Galaxy S9+(SM-G965F) (4.3mm, f/1.5, 1/60 sec, ISO125)
HUAWEI Mate 10 Pro(BLA-L29) (3.95mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO80)
HUAWEI Mate 10 Pro(BLA-L29) (3.95mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO80)
Apple iPhone X (4mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO32)
豚しゃぶサラダと具だくさん豚汁
ASUS ZenFone 5Z (3.94mm, f/1.8, 1/40 sec, ISO51)
Sony Xperia XZ Premium(SO-04J) (4.4mm, f/2, 1/50 sec, ISO160)
samsung Galaxy S9+(SM-G965F) (4.3mm, f/2.4, 1/60 sec, ISO250)
samsung Galaxy S9+(SM-G965F) (4.3mm, f/1.5, 1/60 sec, ISO100)
HUAWEI Mate 10 Pro(BLA-L29) (3.95mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO100)
Apple iPhone X (4mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO40)
風景
ASUS ZenFone 5Z (3.94mm, f/1.8, 1/4878 sec, ISO25)
ASUS ZenFone 5Z (3.94mm, f/1.8, 1/4878 sec, ISO25)
ASUS ZenFone 5Z (3.94mm, f/1.8, 1/3745 sec, ISO25)
ASUS ZenFone 5Z (1.88mm, f/2.2, 1/1368 sec, ISO25)
Sony Xperia XZ Premium(SO-04J) (4.4mm, f/2, 1/2000 sec, ISO40)
samsung Galaxy S9+(SM-G965F) (4.3mm, f/2.4, 1/1828 sec, ISO50)
HUAWEI Mate 10 Pro(BLA-L29) (3.95mm, f/1.6, 1/3802 sec, ISO50)
HUAWEI Mate 10 Pro(BLA-L29) (3.95mm, f/1.6, 1/3145 sec, ISO50)
HDR
Apple iPhone X (4mm, f/1.8, 1/2857 sec, ISO20)
Apple iPhone X (4mm, f/1.8, 1/3040 sec, ISO20)
ビル(夜景)
ASUS ZenFone 5Z (3.94mm, f/1.8, 1/11 sec, ISO761)
Sony Xperia XZ Premium(SO-04J) (4.4mm, f/2, 1/16 sec, ISO3200)
samsung Galaxy S9+(SM-G965F) (4.3mm, f/1.5, 1/10 sec, ISO800)
HUAWEI Mate 10 Pro(BLA-L29) (3.95mm, f/1.6, 1/7 sec, ISO800)
HUAWEI Mate 10 Pro(BLA-L29) (3.95mm, f/1.6, 12.4 sec, ISO100)
夜間撮影
Apple iPhone X (4mm, f/1.8, 1/4 sec, ISO400)
食べ物の写真は色味が悪く、精細感は悪くないですがさほど美味しそうに見えません。
風景などでは鮮やかさが薄い気がします。
ディスプレイ
最高輝度は高くまあまあキレイなディスプレイだと思います。綺麗さではGalaxy S9+には当然負け、Mate 10 Proにも負けているかなと思います。
ベンチマーク
Antutu Benchmark
総合スコア | 265354 |
---|---|
CPUスコア | 91677 |
GPUスコア | 106939 |
UXスコア | 57266 |
MEMスコア | 9472 |
Geek Benchmark
シングルコアスコア | 2447 |
---|---|
マルチコアスコア | 9018 |
参考Galaxy S9+(Exynos 9810)
Antutu Benchmark
総合スコア | 255029 |
---|---|
CPUスコア | 94627 |
GPUスコア | 94034 |
UXスコア | 57553 |
MEMスコア | 8815 |
Geek Benchmark
シングルコアスコア | 3767 |
---|---|
マルチコアスコア | 8975 |
動作
Snapdragon 845を搭載するだけあり動作はとてもなめらかです。Exynos 9810とはベンチマークの内訳が違いますが体感での差は感じないです。
Snapdragon 820の時点で動作十分すぎるほどスムーズなのでゲームなど出ないと差が出づらくなっています。
それでもSnapdragon 835よりは動作はより軽くなっていると思います。
まとめ
ZenFone 5のメモリー、ストレージとSoCを変更した感じなので他社のハイエンドモデルと比較すると見劣りする部分も有りますがSnapdragon 845を搭載するだけ有って動作の部分は快適です。
また、国内向けのスマートフォンとしては2機種目になる3キャリアのVoLTE対応とDSDVに対応する点も魅力です。
ASUS ZenFone 5Z 【日本正規代理店品】 6.2インチ/SIMフリースマートフォン/シャイニーブラック (6GB/128GB/3,300mAh) ZS620KL-BK128S6/A
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