私は割とE Ink搭載の端末が好きなのでカラーの電子ペーパーディスプレイを搭載するスマートフォンの2機種目で上位モデルが出たので購入しました。
発表時から買おうと思っていましたが発売を忘れていたので発売から少し経ってからの購入になりましたがレビューしてみます。
ちなみに購入したのはHisense A5 Pro CC版の6GB/128GBモデルのブラックカラーになります。
- カラー電子ペーパーディスプレイ搭載
- 指紋センサー搭載
- ヘッドホンアンプ内蔵DAC「AK4377」搭載
- 電子ペーパー搭載の端末としてはスペックが高め
- フロントライトのムラが酷い
- 解像度が低すぎてドットが目立つ
- ディスプレイの発色が悪い
- 全体的に作りが微妙
- ソフトウェアの作り込みがイマイチ
- 中国向けなので仕方がないがGoogle Play Storeなどが入っていない
Hisense A5 Pro CC版
スペック
OS | Android 10 |
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カラー | ブラック、ホワイト、グリーン |
SoC | UNISOC Tiger T610 オクタコア |
ディスプレイ | 5.84インチ 1440×720※ HD+ 18:9 カラーE-Ink カラー表示時480×240相当 |
メモリー | 4/6GB |
ストレージ | 64/128GB |
バッテリー | 4,000mAh |
カメラ | リアカメラ 1300万万画素 F/2.0 フロントカメラ 500万画素 F/1.9 |
サイズ | 153.58×76.38×8.75mm |
重さ | 164g |
SIMスロット | nano SIM×2(そのうち1つはmicroSDスロットと排他) |
microSDスロット | microSDXCまでの対応 |
ネットワーク | FDD-LTE Band 1/3/5/8 TD-LTE Band 34/38/39/40/41 WCDMA Band 1/5/8 GSM 850/900/1800/1900MHz |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | バージョン不明 |
パッケージ
中国の方だと縦長型のパッケージが流行っているのか細長い形をしています。OPPO Reno Aもこんな感じの細長いパッケージでしたのでやっぱり流行りなのかと思います。
背面のスペックや製造番号などが書かれた部分がシールなのはいいとして斜めになっているのが地味に気になります。
箱を開けるとHisense A5 Pro CC版本体が見えて来ます。仕切りの部分が紙とかではなくプラスチックトレイなのは珍しいです。
付属品
付属品はSIMピン、説明書、ACアダプター、USBケーブルなどになります。Hisense A5 Pro CC版はコネクターにUSB Type Cを採用しているのはいいですね。
外見
開けた時点だとこんな感じでよくあるフィルムに包まれた状態です。
最初からフィルムが貼られいます。ゴミが入っているのがなんとも言えませんが貼ってあるだけ良しとしましょう。
電子ペーパーディスプレイなので電源が切れた状態でもハイセンスのロゴなどが表示されています。
ベゼルは写真から見て取れる通り最近のスマートフォンに比べると細くは有りません。
背面には指紋センサーが搭載されています。右下にはハイセンスのロゴが見辛いですが入っています。
背面のカメラは写真の様に少し出っ張っています。
側面下側中央にはUSBポートがあります。側面下部左にミニイヤホンジャックがついています。ヘッドホンアンプ内蔵DAC「AK4377」を搭載している事をアピールポイントにしているくらいなのでイヤホンジャックがある事は当然と言えば当然でしょう。
側面上下だけ切り落とした様に平らになっています。側面左右は普通にそのままカーブしておさまっているのでなんか特徴的だなと思います。
側面右には音量ボタン、電源ボタンがあります。側面左はE InkボタンとSIMスロットがあります。
表面の仕上げの話をすると材質はプラスチックで目の細かいつや消し仕上げになっています。高級は有りませんがそこまで背面はそこまで安っぽくもないです。
ベンチマーク
Antutu Benchmark
総合スコア | 139327 |
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CPUスコア | 40617 |
GPUスコア | 25968 |
UXスコア | 22829 |
MEMスコア | 49913 |
Geekbench
シングルコアスコア | 352 |
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マルチコアスコア | 936 |
ソフトウェア
中国向けのスマートフォンなのでUIは結構カスタマイズされています。機能的にはそこまでAndroid標準から増えている感じでは有りません。
対応している言語は中国語と英語のみでMoreLocale2などでロケールを日本語にしてもシステム設定は英語、プリインストールのアプリは大半が英語表記で残りは中国語表記にしかなりません。
設定の一覧はこんな感じです。発色が悪い電子ペーパーディスプレイに合わせてあるのかアイコンの色合いがドギツイ感じです。
ナビゲーションバーなどの設定です。
色々な設定がまとまっています。言語の設定や自動電源on/off、OTGの有効化などが有ります。
ボタンの割当設定です。電源ボタン、音量ボタンに加えてE Inkボタンがあるのでそちらの設定は細かく決められます。
写真の様にアプリの起動や画面のリフレッシュ、ディスプレイの表示設定など色々割当可能になっています。
クイックセッティングパネルもデザインが変更されているのが分かります。
動作
E Inkの動作設定次第でフレームレートがかなり変わる感じなので体感的な物はカクつきを感じたりする設定も有りますがアプリの起動速度やアプリの動作自体は結構快適かなと思います。
ディスプレイ
目玉のカラー表示は正直に言って解像度が低く、ジャキジャキな上に褪せたような色合いで表示品質は悪いです。
黒や白の文字でしたらクッキリしているので読むのに支障は有りません。
フロントライトが搭載されていますがかなりムラが酷く、特に下側と右側に影が出来てしまい大分気になります。
ディスプレイの表示設定は「Clear」「Balanced」「Smooth」「Speed」の4種類が有ります。
「Clear」が文字通り1番クリアで残像も少なく比較的クッキリしていますがスクロール時などは書き換えが遅くガクガクです。
他の設定同士は大きくは変わらない印象で画質は大きく落ち、残像も多いですが書き換えが大変早く比較的スムーズなスクロールです。
「Clear」「Balanced」「Smooth」「Speed」の順に並べて見ました。上でも書いたとおりClearが大きく違う感じでその他はそれほど変わりません。
Clearでは細部もまあ分かる感じですが他のモードですと潰れてしまい実際の写真と変わってしまっています。
Clearの場合の実際のスクロールの動作はこんな感じです。
Speedの場合の実際のスクロールの動作はこんな感じです。
Google Play Store
Google Play Storeは中国向けなので入っていません。どうにか入れられないか試して見ましたが上手く動作しなかったので諦めました。
電池持ち
バッテリー持ちはそこまでは試せていませんがまあまあ持つ印象です。
オーディオ
ヘッドホンアンプ内蔵DAC「AK4377」搭載が売りになっています。
同じオーディオ向けのチップを載せたスマートフォンと言うと私が持っているのはLG V20 Pro、LG G8X ThinQ、GRANBEAT DP-CMX1になります。
GRANBEAT DP-CMX1は明らかに頭1つ抜けて音がいいのでコレとは比較しませんのでLG G8X ThinQと比較した感想を書きます。
Hisense A5 Pro CC版はLG G8X ThinQより解像感と言うか音の鮮明さは劣っている印象です。ハイの伸びがない気がします。
また、イヤホンでしたら十分に音量が取れると思いますがヘッドホンですと音量が足りない感じです。
無音ファイルを再生した感じですと気になる様なノイズは無さそうです。
アクセサリー
フィルム
非光沢のフィルムが欲しかったのでミヤビックスに送ってフィルムを作って貰いました。
ピッタリのサイズで大分反射が抑えられていてなかなかいい感じです。
ケース
Hisense A5 Pro CC版のケースは自分が探した限りだと見当たらない感じだったのでスリップインケースかなんかを使おうかと思っています。
購入
自分が購入した場所は京東で最終的な発送はFedExで1週間程で到着しました。
総費用は本体と送料込みで3万3千円程に消費税と関税・消費税特別手数料が2千7百円の合計金額3万5千7百円ほどかかりました。
まとめ
目玉のカラー表示の品質が微妙なのであんまりオススメかと言われるとアレですが実用性はともかく新技術に触れてみたい人は買っても良いかも知れません。
純粋に読書用にE InkのAndroid端末が欲しい場合は他の機種の方が後悔しないと思います。
購入リンク
コメント
レビューありがとうございます 参考になりました
Google play のインストール方法を探さないと