Xperia XZ Premium SO-04Jを購入したので単独でレビューしようと思いましたが、折角Galaxy S8も持っているので比較したレビューをしようと思います。
このレビューはタイトルの順番の通り、Xperia XZ Premiumレビューが主で比較する形なのでGalaxy S8のレビューを詳しく読みたい方はこちらの記事を読んだ方が良いでしょう。
結論から書くのが流行りみたいなので比較した良いところ悪いところを箇条書きで書いてみます。
良い点 悪い点
良い点
Xperia XZ Premium SO-04J
- 4K HDRディスプレイ搭載
- フロントステレオスピーカー搭載
- カメラがそこそこ綺麗
- スーパースロー撮影
- Bluetoothコーデック LDAC対応
- ソフトウェアがシンプル
- 動作が軽い
Galaxy S8 SCV36
- 18.5:9の画面比率
- 155gと軽量
- 68.1mmの横幅のおかげでかなり持ちやすい
- Infinity Displayのベゼルの少なさ
- カメラが最高ではないがかなり綺麗
- 充電が早い
- ソフトウェアの機能が豊富
悪い点
Xperia XZ Premium SO-04J
- 約191gは重すぎる
- ベゼルが太い
- 4K解像度の為か電池持ちが悪い
- 常に4K表示な訳ではない
- ソフトウェアの機能が少ない
- 充電が最後は遅い
Galaxy S8 SCV36
- 18.5:9の画面比率
- 片手では上まで指が届かない
- 画面隅のアール
- スピーカーがモノラル
取り敢えずはこんなところです。
Xperia XZ Premium SO-04J
スペック
メーカー | SONY |
---|---|
カラー | Luminous Chrome、Deepsea Black、Bronze Pink |
OS | Android 7.1 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 835 オクタコア |
カメラ | リアカメラ: 約1,920万画素 フロントカメラ: 約1,320万画素 |
サイズ | 約156 x 約77 x 約7.9mm |
重さ | 約191g |
バッテリー | 3230mAh |
急速充電 | Quick Charge 3.0対応 |
microSDスロット | microSDXCまでの対応 |
ストレージ | 64GB |
メモリー | 4GB |
ディスプレイ | 5.5インチ 3840×2160 4K HDR |
テレビ | フルセグ対応 |
防水防塵 | IP68 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac MIMO |
対応周波数 | FD-LTE Band 1/2/3/4/5/7/12/13/17/19/21/28
TD-LTE Band 38/39/40/41/42 3G Band 1/5/6/19 GSM 850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz 下り最大788Mbps |
USBコネクター | USB Type-C USB 3.1 Gen 1 (USB3.0相当) |
SIMスロット | nanoSIM |
Bluetooth | バージョン5.0 |
パッケージ
付属品
相変わらずキャリアのモデルは付属品が少ないですね。説明書以外に付属しているのはテレビ用のアンテナだけです
外見
デザインの部分では私は丸いデザインよりは四角い形の方が好きなのでXperia XZ Premiumのデザインは好きです。
Xperia XZsとは違い背面にプラスチックのアンテナがついていないのは好印象です。その代わり側面がプラスチックになっています。
Premiumなので背面はギラギラしていて鏡みたいに映り込みます。
ディスプレイ側もただのブラックではなくディープシーブラックでキラキラした仕上がりで角度によっては青っぽい感じにも見えます。ルミナスクロムですと画面側も鏡みたいに反射します。
側部の上下部分はダイヤモンドカットとつや消し加工になっていてカッコイイです。
端部のアール形状はデザインだけでなく持ち易さにも繋がります。
どちらも良いデザインと思いますがデザインとしての好みで言うとXperia XZ Premiumが、未来感みたいな新しさを感じるのはGalaxy S8です。
4K HDRディスプレイ
4K HDRディスプレイを搭載しているとずっと書いてきていますが正確に言うと3840×2160ドットのディスプレイではないんです。4K HDRディスプレイではあるのですが注釈にSID規格に基づくとあり表示能力としては4K相当で表示出来ますが、実際の解像度ではないのです。
詳しく解説するとXperia Z5 Premiereと同じくXperia XZ Premiereは縦のピクセル数は3840ピクセルですが、横のピクセル数は約1440ピクセルを規則的にずらして配置する「サブピクセルレンダリング」で擬似的に2160ピクセル数を再現しています。
見た目には正直、全く分かりません。そもそもFHDとWQHDを見分けるのもスマートフォンのサイズですと目をつける様にして見ないと分からないのでほぼ気にしなくていい問題です。
参考 4K HDRやSnapdragon 835の実力は? 「Xperia XZ Premium」の使い勝手を試す
ベンチマーク
Antutu Benchmark
総合スコア | 173628 |
---|---|
3Dスコア | 70650 |
UXスコア | 54281 |
CPUスコア | 37373 |
RAMスコア | 11324 |
Geek Benchmark
シングルコアスコア | 1899 |
---|---|
マルチコアスコア | 6380 |
参考Galaxy S8 SCV36
Antutu Benchmark
総合スコア | 152954 |
---|---|
3Dスコア | 62694 |
UXスコア | 42516 |
CPUスコア | 37509 |
RAMスコア | 10235 |
Geek Benchmark
シングルコアスコア | 1841 |
---|---|
マルチコアスコア | 6205 |
ベンチマークの数値はSnapdragon 835のスマートフォンとしてはそれなりに高い数値が出ています。Galaxy S8とはベンチマークで結構差が有るのが分かると思います。
ソフトウェア
XperiaはAndroid4.4の頃はソフトウェア機能が豊富だった印象ですがAndroid5.0からAOSPに近づいた感じです。
抜けがあるかも知れませがざっと紹介していきます。
スマートフォンを手に持っている時はスリープの設定時間を過ぎても画面がoffにならない機能です。
標準では搭載されていない機能は色域の設定とホワイトバランスの設定があります。
ホワイトバランスの設定画面はXperia Z3の頃と変わってない感じです。
その頃はあまり、ディスプレイを調整する機能はXperia以外には載っていなかったと思いますが最近は結構載っている機種が多い気がします。
フォント変更の機能もあります。選べるフォントは上記の画像の通りです。
この機能もAOSPではないと思いますがシステムアイコンを非表示にする機能です。
UIのカラーやアイコン、ナビゲーションバー、壁紙を変更するテーマ機能も有ります。テーマはプリインストールの物以外にも好きな物をダウンロードして適用する事も出来ます。
スマートクリーナー機能とキャッシュを削除する場合のアプリの除外設定です。
節電系の機能は使わないので使ってませんがSTAMINAモードではバックグラウンドでのデータ通信の制限、画面off時のGPS off、動画再生時の高画質処理、操作時のバイブレーションを制限します。
また、スクロールなど操作全般をの動作を制限する(おそらくフレームレートが落ちてる様です)機能もあります。
いたわり充電は満充電になるタイミングを調整する機能です。
具体的には夜寝る前に充電する方は普通のスマートフォンですとケーブルに繋いだままですと満充電になってそのまま充電されますが、いたわり充電の場合ACアダプター(充電器)から外すタイミングに近い時間に満充電になるように調整されます。
当然外す時間や充電する時間が規則的でないと効果がないのでその場合は有効になりません。通常通りに満充電になるだけです。
カメラUI
プレミアムおまかせオート
先読み撮影の機能はカメラを向けた被写体が動くとシャッターを押す前(約0.3~0.6秒前)の写真が自動的に撮影されその内の4枚が表示され保存した写真が選べます。
プレミアムおまかせオートでは料理、夜景&人物、夜景、ドキュメント、逆光人物、逆光、ソフトスナップ、風景、マクロ、低照度、赤ちゃん、スポットライト、オートの13種類のシーンに加え、固定、動き、歩き検出、オートのコンディションに合わせた適切な設定を自動的に行います。
マニュアル
カメラの機能はシャッター速度、ホワイトバランス、露出と揃っています。ホワイトバランスの機能ではK(ケルビン)では指定できなくて場面に合わせた設定を選ぶ形になります。
ISO設定やHDRの使用の有無もマニュアルの場合は設定できます。
ビデオ
色合いやビデオの解像度、フレームレート、追尾フォーカス設定など設定できます。
カメラ アプリ
4kビデオやパラノマ、背景ぼかし、ARエフェクトなどのカメラアプリが使えます。また、カメラアプリはGoogle Play ストアから追加する事ができます。
カメラのUIとしては使いづらいと言う程ではないですが何故かISO設定だけ別だったり若干微妙な部分が目立ちます。
ハード面ではカメラキーを付けているのでシャッターを切りやすいとは思います。また、半押しでフォーカスを合わせられます。
カメラの作例はこちらの記事見て下さい。スーパースローモーションに付いては後で気が向いたら載せます。
参考 Xperia XZ Premium、Galaxy S8、Huawei P10 Plusなどのカメラ作例
使用感
この部分はXperia XZ Premiereのみの感想です。
動作の部分は今まで購入したスマートフォン中では一番動作が快適だと思います。
指紋認証は高速ですが機嫌があるのかよく分かりませんがうまく認証されない時と認証エラーがほぼ起きない時があり、良い時は私が持っているスマートフォンの中でも3、4番目くらいには速いと思います。
認証エラーが多い時は指紋センサーを拭くと改善する印象を受けます。これは指紋センサーが電源ボタンを兼ねていてよく使うボタンな為も大きいと思います。
スピーカーはスマートフォンを横に持つとステレオ感があってそれなりに良いです。スピーカーをある程度の音量以上で鳴らすとスマートフォン本体も箱鳴りしてしまいその点はかなりイマイチです。上下共に出ていない印象を受けます
私が聴いたスマートフォンのスピーカーの中ではHTC J Oneのスピーカーが良かったと記憶しています。
電池持ちは4K液晶を搭載している為かハッキリ言って悪いです。使用時はWi-Fi、GPS on、Bluetooth offの状態で1時間で13%から14%程度の電池持ちです。
スリープには上記と同じ状態で0.3%と言った感じでしょうかバッテリー容量をそれなりに積んでいるおかげかスリープ時の電池持ちは良いです。
充電はQuick Charge 3.0での場合は1時間半ぐらいで75%程度は充電が終わりますが、上の画像のグラフを見てわかる通り、それからが長いです。少し話が変わりますがUSB PDでの充電にも対応しています。
アクセサリー
傷が入ると嫌なのでケースを購入しました。今回もSpigenのウルトラハイブリッドを購入しました。
元々厚めのケースなのでXperia XZ Premiumのベゼルの太さも相まってかなりゴツい感じになります。もう少し薄いケースの方が良いかも知れません。ケースがぴったりなので取り付けや取り外しがし辛いです。
フィルムはドコモショップで買った。LEPLUSのガラスフィルム 指滑りマット/ブルーライトカットの物を使っています。
指すべり自体は今まで買ったフィルムの中でもかなり好みですが覆う幅がディスプレイの表示部分すら覆えていないのであんまりオススメできないです。
ガラスフィルムの中ですとこの2つが評判が良いようです。
こちらは安くて全面吸着みたいですがディスプレイに色の付いた枠が少し被って端が見えなくなる様です。
これはすべてガラスでできたフィルムですが端のみの接着でニュートンリング(干渉縞)が見える場合がある様です。ディスプレイ端にかかるのは無いようです。
どちらがオススメか?
どちらも私としては気に入っていますが特に条件をつけずに選ぶので有ればGalaxy S8の方がオススメです。ソフトウェア機能が豊富で逆に使いづらいかも知れませんがムリに使う必要は無いのでそんなには気にならないと思います。
主に勧める理由は手への収まりの良さでXperia XZ Premiumは重さの為と横幅の広さでかなり持ち易さに差が出ています。
Xperia XZ Premiumは4KHDRディスプレイやスーパースローモーション撮影に魅力を感じる特色が分かっている方が買った方が良いと思います。
コメント