Galaxy S8を購入したのでレビューして行きたいと思います。主な特徴は虹彩認証、フレームレスデザイン、高画質なカメラなどです。
購入に至る経緯
海外で発表されて時から欲しいとは思っていましたが最初はブルーを購入しようと思っていたのどうするか悩んでいる間に日本でも発売されました。
主に購入しようと思った動機はサムスンが「Infinity Display」と呼んでいるベゼルを削り取ったデザインが魅力的に感じたからです。
最終的にはコーラルブルーではなくオーキッドグレーを購入しました。
ブルーはオーキッドグレーもそうですが、アルミフレーム部分が光沢のある仕上げでブルーの場合フレームも青なので軽い感じでおもったより好みでなくオーキッドグレーに決めました。
Galaxy S8
スペック
メーカー | Samsung |
---|---|
カラー | コーラルブルー、ミッドナイトブラック、オーキッドグレー |
OS | Android 7.0 Nougat |
カメラ | リアカメラ 1300万画素 f/1.7 デュアルピクセル、スマートOIS フロントカメラ 800万画素 f/1.7 オートフォーカス |
サイズ | 縦148.9×横68.1mm×厚さ8.0mm |
重さ | 155g |
ディスプレイ | 5.8インチ 2960×1440 アスペクト比18.5:9 有機EL GorillaGlass 5 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 835 オクタコア |
メモリー | 4GB LPDDR4 |
ストレージ | 64GB |
microSDスロット | microSDXCまでの対応 |
バッテリー | 3,0000mAh |
Blutooth | 5.0 |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac MIMO 1024-QAM |
指紋センサー | 搭載 |
虹彩スキャナー | 搭載 |
防水防塵 | IP68 |
テレビ | フルセグ搭載 |
おサイフケータイ | 搭載 |
AIアシスタント | Bixby |
USB | USB Type C |
パッケージ
Galaxy s8は黒いパッケージです。スマートフォンのパッケージは比較的白いものが多いので若干珍しいかなと思います。
箱は弁当箱の様にフタを開けるタイプではなく横にクルクルと開くタイプです。
やっぱり箱を開けてすぐスマートフォンが出てくるのは良いですね。
付属品
付属品はAKGチューンイヤホンとテレビ用のアンテナ、保証書といったところです。
購入する方はこのスマートフォンが初めてのUSB Type Cのコネクターを搭載したスマートフォンの方が多いと思います。
USB Type Cのケーブルを持っていない方はmicroUSBから変換アダプターを買うなり、USB Type Cのケーブルを購入しましょう。
アダプターについてはGalaxy S8はQuick Charge 2.0に対応しているので対応したACアダプターを持っていなければ購入しても良いでしょう。
外見
Galaxy S6からの続くアルミフレームとガラスパネルを組み合わせた質感の高い作りです。
購入の動機部分にも書きましたがGalaxy S8からアルミフレーム部分が今までのつや消しの仕上げから光沢のあるフレームに変わりました。
カメラ部分はかなり出っ張りが減りあまり気にならないレベルに変更されています。LEDライト、心拍センサーの位置は指紋センサーがカメラレンズの右に付いたので左側になりました。
地味なところではスピーカー部分がGalaxy S6 Edgeでは円になっていたのが楕円になっています。
また、穴のアールが取る様になっています。更にイヤホンジャックやUSBコネクター部分のプラスチック部分も角を少し削った形状になっているので摩耗し辛いと思います。
SIMトレーはプラスチックとアルミを組合せた物です。LGもこういった感じでした
ZTEやHuaweiはアルミだけでできているので私の好みとしてはそちらの方が良いです。
ソフトウェア
Galaxyと言うとAndroidに取り込まれるような便利な機能を多数搭載していてソフトウェア面では進んでいる印象を受けます。
今回Galaxy S8に搭載されているソフトウェアをザックリ紹介して行こうと思います。
設定画面の階層からして素のAndroidとはだいぶ違います。1層目の項目が統合されていて少なくなっています。
Wi-Fi、Bluetooth、おサイフケータイ、モバイル回線の設定が出来ます。分離している事が多い項目が一つにまとまっています。
画面の解像度を調整できます。標準ではFHD+になっていますのでディスプレイ本来の解像度で表示したい場合はWQHD+に変更すると良いでしょう。
画面モードでは色合いを変更出来ます。表示を最適化では青っぽい色合いでほかの設定ですと赤っぽい暖色系の色合いになります。暖色、寒色も設定でき更に拡張オプションでは赤、青、緑のバランスを調整出来ます。
DPI設定や文字サイズ、また、フォントの変更が行なえます。
ナビゲーションバーの設定ができます。Galaxyと言うと以前は物理ホームボタンと現在のAndroidの標準と違う右にバックキーのレイアウトが特徴だったと思います。
今回タスクキーとバックキーがソフトウェアキーになったのでボタンの配列を変更できる様になりました。また、ナビゲーションバーが必要無い時は隠して置くことでができます。
ホームボタンは感圧式のキーに変更されています。ホームボタンはナビゲーションバーを表示していなくても押し込む事でホームキーが押せます。感度はこの設定画面で変更することが出来ます。
「スマートステイ」画面を見ている間は画面をoffにしない機能です。
「片手モード」画面表示サイズをジェスチャーやボタンを押すことで縮小します。
「指紋センサーのジェスチャー」指紋センサーを上下にスワイプして通知パネルを開けたり閉めたり出来ます。
「カメラをクイック起動」素のAndroidでもある電源ボタンの2回押しでカメラアプリを起動する機能です。
「端末アシスタントアプリ」端末のホームボタンを長押しした時に使用するアプリを選択する事や画面のテキストや画面のキャプチャーへのアクセスを許可します。
「マルチウィンドウ」Android7.0から標準対応したマルチウィンドウ機能の設定ができます。
履歴ボタン(タスクボタン)を使用するかスワイプでポップアップ表示をするかを設定ができます。
分割画面表示にするかスナップウィンドウにするか選択できます。
「スマートキャプチャ」スクロールして表示する範囲を一枚の画像にできます。画面キャプチャの共有機能、トリミング、サムネルイル表示機能を上記の機能をon、off切り替え出来ます。
「スワイプキャプチャ」手の側面を画面を横切る様にスワイプするとスクリーンショットが撮れます。
「ダイレクトコール」通話履歴または、Galaxyr連絡先の詳細を表示している時にスマートフォンを耳に近づけると表示されている電話番号に発信します。
「スマートアラート」不在着信がある場合端末を持ち上げると振動します。
「簡単に消音」手のひらで画面をタッチするか端末を伏せるとアラーム、着信が消音します。
「スワイプして発信/メッセージ」ダイヤルまたは連絡先のアプリで連絡先または電話番号を左にスワイプすると発信し、右にスワイプするとメッセージを送信します。
「SOSメッセージを送信」SOSメッセージを送信する機能です。具体的にはSMSで助けて下さいと言うメッセージと位置情報が登録した電話番号に送信されます。
「DIRECT SHARE」Google Direct Shareに対応するアプリでアプリの共有機能でコンテンツを共有する時にアプリを指定してからではなく最近連絡をした人に直接コンテンツの共有を行なえます。対応するアプリにTwitterなどがあります。
「ビデオエンハンサー」動画の画質を明るく鮮やかに補正します。
パフォーマンスモードの切り替えや端末の保護、ストレージの不要ファイルの削除、メモリーの開放など各種設定を行なえます。
セキュリティ関係の設定です。認証方法は顔認証や指紋認証、虹彩認証などがあります。
また、セキュリティフォルダー機能でファイルや複製したアプリを生体認証やパターンやパス機能で保護できます。
Galaxy Passではサイトのログインにパスワードではなく生体認証でログインすることが可能です。
ロック画面の設定ではAlways On Displayのon、offや表示するスタイルを設定できます。ロック画面で直ぐに起動できるアプリを何にするかも選択可能です。
設定画面の紹介はこんなところで終わらせて頂きます。
マルチウィンドウ機能は2画面に分割する機能しか標準では有効になっていない事が多いですがGalaxy S8はアプリを小窓で開く機能も有効にされています。Galaxy S8の縦長なディスプレイと相まって便利に使えます。
ベンチマーク
Antutu Benchmark
総合スコア | 152954 |
---|---|
3Dスコア | 62694 |
UXスコア | 42516 |
CPUスコア | 37509 |
RAMスコア | 10235 |
Geek Benchmark
シングルコアスコア | 1841 |
---|---|
マルチコアスコア | 6205 |
参考Snapdragon 820(LG V20 PRO)
Antutu Benchmark
総合スコア | 147782 |
---|---|
3Dスコア | 58807 |
UXスコア | 48405 |
CPUスコア | 30981 |
RAMスコア | 9589 |
Geek Benchmark
シングルコアスコア | 1540 |
---|---|
マルチコアスコア | 3844 |
ベンチマークの数字的にはSnapdragon 820に比べてCPUの面ではシングルのスコアが若干上がり、マルチコアはクアッドコアからオクタコアへ、コア数が4から8へ増えた事もありかなり向上しています。
Antutu Benchmarkではあまりスコアの向上は無いです。何回か測定しましたがだいたい今回と同じ数字が出ていました。解像度の影響でしょうか。
同じSnapdragon 835を搭載するXperia XZ Premiumでは1万点程度スコアが高く動作もXperia XZ Premium方が良いです。
使用感
体感的な動作はSnapdragon 820のOnePlus 3に比べて凄い差がある感じはしません。ゲームやブラウザの動作が良いですがスクロールなどの動きは解像度が高い為かOnePlus 3の方が良い気もします。
私がよく遊んでいるポケモンGOですと重いポケモン一覧画面のスクロールやジム戦などの動作がかなり快適になりました。
ポケモンをゲットするのや道具を集める程度ならそこまでの性能はいりませんがジム戦やレイドバトルを快適にやりたいのでしたらハイエンドモデルが良いと思います。
電池持ちは私の使い方で1時間に9%程度の消費でスリープ時は1%程度の消費でスリープ時の電池持ちは良いとは言えません。
使用時の電池持ちは解像度と画面サイズの割には良い方でしょう。
画面比率が特殊なので比べるのも微妙ですが5.8インチの割にかなり持ちやすく感じます。体感的には16:9の画面比率の5.0、5.2インチのスマートフォンと変わらなく、実際の横幅も6.81mmなので体感と合致しています。
画面側とリアパネル側がカーブしているのも持ちやすさに貢献しています。
生体認証
指紋認証はそれなりに失敗も多くGalaxy S6 Edgeよりはだいぶ改善していますが、LG V20 PROやHuaweiのスマートフォンにくらべると一段劣る印象を受けます。
認証スピードはそこそこ速く、私が持っているスマートフォンではLG V20 PROよりは速いですがOnePlus 3やHuawei P10 Liteよりは遅い感じです。
よく問題視されている指紋センサーの位置は慣れれば間違えませんが、どうしても指がカメラのレンズに少し擦るためいい位置とは言えません。
右で持つより左手で持つ方が指紋認証をし易いです。私は左手で持つことが多いのでそんなに悪くは感じません。
虹彩認証は位置を合わすのに少し手間がかかるのと暗いところでの認証の成功率が悪い感じです。
顔認証は位置を厳密に合わせる必要がないのでこれが一番良い感じです。暗いところや明るすぎる場面では認証が出来ない時もあります。
メガネを着けている場合と着けていない場合はうまく認証できないので他の方も行っている顔認証の登録中にメガネを外すとどちらも認証出来ます。
メーカー推奨の方法ではないのでおすすめはできません。
ディスプレイ
一番の特徴ディスプレイはスゴイ、まさしくディスプレイを直接持っているイメージ。
有機ELで色が濃すぎるきらいがありますが、鮮やかでキレイです。
また、有機ELですが最大輝度が高く太陽の下でも画面が比較的はっきり見えます。明るさ的には自分が持っているスマートフォンの中でも1、2を争うレベルで明るいです。
18.5:9の変則的な画面比率はブラウジングやTwitterを見るのには良いですが、漫画を読むのや縦書きで本を読むのはイマイチに感じます。
理由はそれぞれ、漫画の場合は比率が違いすぎて表示される大きさが小さい、小説の場合は縦書きでは上下上下と読むので目の移動量が増えて疲れると言った感じです。
また、動画も多く出回っているものは大概16:9なので上下を削って表示するか、黒帯がある状態で観るしかありません。トリミングも対応しているアプリ以外では出来ないのでその点もいまいちです
Edgeしている部分は普段の操作ではエッジの角度が緩くなった事も有りあまり影響はありません。実用面ではフィルムが良いものがなくて困る程度(これが結構困りますが)です。
ディスプレイの角が丸くなっているのは端の部分は通常そこまで操作や表示には使わないので悪影響はほぼ感じません。
カメラ
作例
すべてオート設定で撮影しています。
画像をクリックすると元のサイズの画像が見れます。
samsung SCV36 (4.25mm, f/1.7, 1/22 sec, ISO200)
samsung SCV36 (4.25mm, f/1.7, 1/30 sec, ISO200)
samsung SCV36 (4.25mm, f/1.7, 1/7 sec, ISO1250)
samsung SCV36 (4.25mm, f/1.7, 1/13 sec, ISO200)
カメラはとてもキレイですが実際より色合いがキツく現実に忠実かと言うと微妙です。割りと明るく撮影出来る印象で暗所にも強くバランスが良く使い勝手が良いです。
他のスマートフォンとの比較で写真を撮ったので良かったら見て下さい。
参考 Xperia XZ Premium、Galaxy S8、Huawei P10 Plusなどのカメラ作例
カメラUIや機能はこんな感じです。
アクセサリー
ケースはSpigenのケースが出来が良い事が多いので今回も購入しました。
ケースはウルトラハイブリッドと言う側面はTPUで背面はポリカーボネートを使ったケースにしました。
ケースの厚みはけっこうある方なので薄いケースが欲しい方には向いていません。耐衝撃性は高そうです。
ディスプレイにケースが多めに掛かるタイプなのでフィルムによっては干渉すると思います。
フィルムも同じくSpigenのネオフレックスを買いました。こちらのフィルムはTPU素材のもので水で貼り付ける特殊な貼り方をします。
使用感としてはゴムっぽい感じで滑りはそんなに良くないです。また、透明度も高くなくギラツキもありそんなには良くないかと思います。
更にTPUのフィルム為か使っているとフィルムが凹むと言うか変形する感じがあります。
ちょっと酷評しましたが曲面に対する密着性は高いと思います。端の部分しか密着しないガラスフィルムと違いタッチ感度が落ちない点も良いとこだと思います。
TPUのフィルムでしたらメーカー純正のこちらのフィルムが評判が良いようなので今のフィルムがダメになったら購入しようと考えています。
フィルムを張り替えました。レビューしたので詳しく下記の記事を読んで下さい。
参考 おすすめなフィルム Galaxy S8 純正フィルム ET-FG950CTEGJP レビュー
付属品部分でも触れましたがGalaxy S8はQuick Charge 2.0に対応していますので対応のACアダプターを持っていない方は購入しても良いかも知れません。
また、USB PDでの充電にも対応しているのでそちらでも良いと思います。充電の速度的にはどちらもあまり変わりませんでした。
発熱が結構あるので若干おすすめとは言い難いですがGalaxy S8はQiの急速充電にも対応しています。こちらのQiチャージャーでワイヤレス急速充電を確認しています。
まとめ
高い次元でバランスよくまとまったスマートフォンです。
ディスプレイも魅力的ですしまた、カメラも高画質です。動作も最高とは言えないかも知れませんが悪くないです。
ソフトウェア面では好き嫌いはあると思いますがSamsung ExperienceはAndroid標準から便利な機能を多数足しています。
Galaxy S8から搭載されたBixbyは少し使ってみましたがあまり便利ではなく、Googleアシスタントで十分かなと思いましたので省略しました。
春夏モデルの中ではとてもオススメな機種です。
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