Google Pixel 3を購入したのでレビューします。Google Pixel 3はGoogleが設計したスマートフォンです。
Nexusシリーズと違い完全なAOSPでは有りませんがほぼAOSPに近い物が載っています。
- 低光量下で明るく撮れる
- ポートレートモードでの自然さ
- ベストでは無いがスマートフォンとして上位のカメラ画質
- アップデートの速さ
- アップデート保証期間
- シンプルなソフトウェア
- 4GBと最近のハイエンドモデルとしては少ないメモリー容量
- ベゼルの広さ
- あまり良くない電池持ち
- Active Edgeの機能割当の変更がほぼ出来ない
Google Pixel 3
スペック
OS | Android 9.0 Pie |
---|---|
カラー | Clearly White、Just Black、Not Pink |
SoC | Qualcomm Snapdragon 845 オクタコア Pixel Visual Core Titan M セキュリティ モジュール |
ディスプレイ | 5.5インチ 2,160 x 1,080 FHD+ 18:9 HDR 有機EL |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 64/128GB |
バッテリー | 2,915mAh |
急速充電 | USB PD(18W) |
ワイヤレス充電 | Qi対応 |
カメラ | リアカメラ 1,220万画素 f/1.8 フロントカメラ 800万画素 75度 f/1.8 フロントカメラ 800万画素 97度 広角 f/2.2 |
サイズ | 145.6×68.2×7.9mm |
重さ | 148g |
ネットワーク | GSM 850/900/1,800/1,900 MHz WCDMA Band 1/2/4/5/6/8/19 FDD-LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/ 21/25/26/28/29/30/66 TD-LTE Band 38/40/41/42/48最大 CAT 16 ( 1Gbps DL / 75 Mbps UL ) 、 5x DL CA、4×4 MIMO、 256-QAM DL、64-QAM ULに 対応 ( 携帯通信会社の対応状況 に応じて異なります ) |
VoLTE | au VoLTE、SoftBank VoLTE、docomo VoLTE対応 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac MIMO |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
SIMスロット | nanoSIM×1 |
USBポート | USB Type-C 3.1 Gen 1 |
センサー | Active Edge、磁力計、指紋センサー、気圧計、Android センサーハブ、高度な X 軸接触センサー、近接センサー。周囲光センサー、加速度計、ジャイロメーター |
FeliCa(おサイフケータイ) | 対応 |
防水、防塵 | IP68 |
オーディオ | デュアル前方放射型ステレオ スピーカー |
パッケージ
スマートフォンのパッケージで本体の写真が入っているのは案外少ない気がします。
また、背面の光沢とつや消しデザインに合わせているのかパッケージも灰色と白色で2色に なっています。
裏面が鮮やかなグリーンで#teampixelのハッシュタグが印象的です。
私としては好きなパッケージを開けて直ぐにスマートフォンが見えてくる配置です。
付属品
付属品はかなり豊富でUSBケーブル、ACアダプター、SIMピン、USB Type Cイヤホンジャック変換、データ移行用変換アダプター、イヤホン(USB Type C)説明書等が付属しています。
イヤホンジャックがないので変換アダプターが付属している点やUSB Type Cのイヤホンが付属しているのはなかなか親切です。
外見
背面は磨りガラスの部分と通常のガラス部分とに別れている特徴的なデザインとなっています。
磨りガラスを使ったスマートフォンと言うとXperia Z5が思い浮かびますがこの様な仕上げは光沢仕上げが流行っている現状だと少し珍しい気がします。
外見とは少しズレる気もしますがディスプレイの角の部分が丸くなっているのは格別ベゼルが狭い訳でもないのであまり好ましくないと感じます。
ディスプレイが角丸になっている点を抜きにしてもPixel 3の表面は正直ダサいと思います。
フロントにスピーカーを配置しているので多少仕方がない部分もありますが、ベゼル部分は広く間延びして見えます。
側面上部はマイクのみとシンプルです。
側面下部はUSBポート、SIMスロットがあります。最近のスマートフォンらしくイヤホンジャックは搭載されてません。
SIMスロットは左右側面や上部側面にあることが多いので下部側面にあるのは珍しく感じます。
ディスプレイ側から見て右側には電源ボタン、音量ボタンがあります。
電源ボタンが音量ボタンの上に有ることはあまりないので今はまあ慣れた気もしますが他のスマートフォンから乗り換えると違和感があります。
反対側の側面は何も有りません。SIMスロットも下部に搭載されており、音量ボタンと電源ボタンも一箇所に集中して配置されているので左側面には何も無いです。
一つ一つについてはこの程度にして側面全体の仕上げについて書きます。写真を見て分かる通り側面は光沢仕上げです。
割と傷が入りやすい材質らしくケースを着けてはいましたが若干傷が目立ちます。
ソフトウェア
Google純正のスマートフォンなのでほぼAOSPです。
独自の機能はGoogleアシスタントをスマートフォンを握る動作で呼ぶ出せる「Active Edge」、これはPie搭載のスマートフォンでも使える様になりますが「Digital Wellbeing」と言う使用しているアプリの使用時間の統計やアプリの使用時間に制限をかけたりする事でスマートフォンの使い過ぎを制限する機能です。
また、カメラアプリの写した物を検索できる「Google レンズ」、通常よりより明るく鮮やかに撮影できる「夜景モード」、ボケ味のある写真を撮れる「ポートレートモード」などがあります。
ソフトウェアとはまた違う気もしますが発売後3年間のOSアップデート保証はPixel 3を選ぶ強い動機になる事だと思います。
カメラ
素の画質は物凄く良いという訳ではない感じがしますが背景をぼかす機能や夜景モードなどのソフトウェア補正がとても高機能です。
夜景モードは所謂夜景と呼ぶような光量のそこそこあるビルなどの風景ではそこまでの優位性は有りません。
外灯が一つだけ有って被写体に強く光が当たらない薄暗い条件では無類の強さが有ります。
色の再現性で言うと現実と乖離した感じの写真になってしまいますが、現時点で極端に暗い環境下ではスマートフォンの中で一番優れていると言っても過言では無いでしょう。
ポートレートモードはとても自然で今まで購入したスマートフォンの中で一番良いのではないかと思えます。
カメラ作例
画像はリサイズされていますがクリックすることで元の写真が見れます。
Google Pixel 3 (4.44mm, f/1.8, 1/25 sec, ISO90)
Google Pixel 3 (4.44mm, f/1.8, 1/25 sec, ISO70)
Google Pixel 3 (4.44mm, f/1.8, 1/22 sec, ISO444)
Google Pixel 3 (4.44mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO65)
Google Pixel 3 (4.44mm, f/1.8, 1/25 sec, ISO389)
Google Pixel 3 (4.44mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO255)
Google Pixel 3 (4.44mm, f/1.8, 1/25 sec, ISO181)
Google Pixel 3 (4.44mm, f/1.8, 1/109 sec, ISO55)
Sony Xperia XZ2 Premium(SOV38) (4.44mm, f/1.8, 1/16 sec, ISO1600)
ベンチマーク
Antutu Benchmark
総合スコア | 279474 |
---|---|
CPUスコア | 85719 |
GPUスコア | 122962 |
UXスコア | 55434 |
MEMスコア | 15359 |
Geekbench
シングルコアスコア | 2338 |
---|---|
マルチコアスコア | 8327 |
比較Galaxy S10(Samsung Exynos 9820)
Antutu Benchmark
総合スコア | 328468 |
---|---|
CPUスコア | 99869 |
GPUスコア | 147937 |
UXスコア | 68380 |
MEMスコア | 12282 |
Geekbench
シングルコアスコア | 4499 |
---|---|
マルチコアスコア | 10067 |
電池持ち
バッテリーは直ぐに減る印象で人によっては一日でなくなってしまうかも知れません。
ディスプレイ
ディスプレイの鮮やかさはGalaxyなどに比べると落ちる感じが有ります。ちょっと困るのは最大輝度があまり高くないので日光下ですと画面が見づらいです。
ネットワーク
対応バンドも広くau VoLTE、docomo VoLTE、SoftBank VoLTEが使えるので国内での使用は万全で海外でも対応バンドの多さから便利だと思います。
充電
Pixel 3の対応する急速充電規格はUSB PDです。
Quick Chargeには対応していないので今まで使っていたACアダプターがUSB PD対応でない場合は付属のものを使うか新たに買わないといけません。
USB PDでの急速充電時は1時間40分ほどで2%から100%になりました。
Qiにも対応しており、他社のワイヤレスチャージャーで充電が可能ですが5Wでしか充電出来ません。
10Wで充電するには純正のワイヤレスチャージャー「Pixel Stand」が必要で割りと高いのでそこはちょっとなあと感じています。
ちなみに5Wだと1時間に25%程度充電出来るので4時間程度はかかる感じです。
アクセサリー
今回私はGoogle純正のファブリックケースを購入しました。
ファブリックケースは名前の通り布を使ったケースでサラサラとした手触りが心地よいです。
インディゴのカラーの場合黒い糸と青い糸が編み込まれており、単純に一色の糸で作られいる訳ではないです。
ケースの保護性能はUSBポート以外は覆っていますが、縁がディスプレイと同じ程度の高さなので普段使いで傷を防ぐ効果は期待できますが、落下時にディスプレイが割れるのを防ぐのはあまり期待しない方が良いでしょう。
フィルムはラスタバナナのアンチグレアタイプのフィルムを購入しました。
少しばかり画面を覆うには横幅が足りませんがカーブ近くまで覆われています。若干ギラツキ感が強めなのでそういった点が気になる方にはおすすめできません。
まとめ
防水機能やおサイフケータイ(FeliCa)にも対応するなど日本向けの機能も載せてきました。
ハードの面で言うと素晴らしいとまでは言えませんがソフトウェアの面でアップデートの速さだったり、カメラのポートレート機能の処理、夜景モードの部分だったりでこのスマートフォンを選ぶ価値が生まれています。
販売時期が例年通りですがSoCが出てからだいぶ経ってから発売するので最新感が損なわれる感じは有りますが、Google純正の安心感や逸速く最新のOSを体験できるのでそういった部分に魅力を感じる方に良いでしょう。
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