Huawei P10 Plusを購入してから約2ヶ月経ったのでレビューして見ようと思います。
Huawei P10 PlusやHuawei P10を購入を検討している方はやはりカメラやメタルのボディに魅力を感じている方が多いと思います。
そんなHuawei P10 Plusの魅力や欠点を紹介して行きます。
Huawei P10との違い
Huawei P10 Plusを購入しようと思っている方はHuawei P10とはどこが違うのか気になっている方が多いと思います。全部網羅できているかは自信がありませんが紹介して行きたいと思います。
大きな違いはディスプレイのサイズと解像度の違いです。Huawei P10の画面サイズ5.1インチに対してHuawei 5.5インチです。
個人的には16:9のディスプレイですと5.5インチぐらいが大きめのスマートフォンとして使える限界かなと思っています。
解像度はFHDとWQHDです。FHDでも十分精細ですがハイエンドと言うのを考慮するとWQHDは欲しいかなという気もします。
センサー自体は同じですがカメラのレンズが違っていてF値がHuawei P10でF2.2、Huawei P10 PlusでF1.8となっています。
F値が違うと明るさと被写界深度が変わってきます。明るさはそのままの意味なので分かると思いますが、被写界深度はピントの合う範囲でかんたんに言うとボケ具合が変わります。
私としてはここは大きいかなと思う点はスピーカーがステレオな事です。上側のスピーカーが高音側を受け持っていて下側のスピーカーが低音、中音部分を受け持っている感じなのでステレオ感は薄いですがスマートフォンのスピーカーとしてはかなり良い音だと思います。
Huawei P10 Plusは海外での発表時に防水と言う話がありましたが日本で言ういわゆる防水のIPX5以上の性能ではなくIPX3なので日本ではこの等級ですと普通は防滴と言う事が多いと思います。
規格上はIPX3で「鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない」とされています。Huawei P10はIPX2なので「鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない」となっています。
Huawei P10 Plusでは後で写真も載せますがSIMスロットに防水パッキンが使われているなどそれなりに実際の防水性能は有りそうです。Huawei P10には付いて無いそうです。
あんまり影響がない方が多い気がしますがリモコン操作用の赤外線がHuawei P10 Plusのみ付いています。
Huawei P10 Plus
スペック
メーカー | Huawei |
---|---|
カラー | グリーナリー、ダズリングゴールド |
OS | Android7.0 Nougat / Emotion UI 5.1 |
カメラ | リアカメラ RGBセンサー 1200万画素 F1.8 リアカメラ モノクロセンサー 2000万画素 光学式手振れ補正、像面位相差オートフォーカス+ コントラストオートフォーカス+ レーザーオートフォーカス+空間認識オートフォーカス, デュアルLEDフラッシュ、 2倍ハイブリッドズーム 4Kビデオ フロントカメラ 800万画素 オートフォーカス F1.9 |
サイズ | 約153.5 × 74.2× 6.98mm |
重さ | 165g |
ディスプレイ | 5.5 インチ 2560 1440 WQHD |
SoC | Huawei Kirin 960 オクタコア |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 64GB |
microSDスロット | microSDXCまでの対応 |
バッテリー | 3750mAh |
対応周波数 | FDD-LTE : B1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/19/ 20/25/26/28/29TDD-LTE : B38/39/40/41WCDMA : B1/2/4/5/6/8/19GSM:850/900/1800/1900MHz キャリアグリケーション:2CA/3CA対応 |
SIMスロット | Nano SIM x 2 microSDとの排他 |
同時待ち受け | 3GとLTEの同時待ち受けに対応 |
Blutooth | 4.2 |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
センサー | 加速度、ジャイロ、コンパス、環境光、近接、HALLセンサー |
赤外線リモコン | 搭載 |
指紋センサー | 搭載 |
USB | USB Type C USB2.0 |
付属品 | リモコン付きヘッドセット、 ケース 、 ACアダプタ、 USBケーブル ( A to C ) 、 クイックスタートガイド |
パッケージ
Huaweiのスマートフォンらしく今回もパッケージは凝った物です。本来はビニールでシュリンクされているようですが、私は楽天モバイルから購入したのでアプリを入れる為に開封されています。
パッケージは観音開きになっていてコレは他のスマートフォンでは見たことがないです。
箱を開けて直ぐに見えるのはHuawei P10 Plusです。やっぱり開けて初めて見えるのがスマートフォンなのは良いです。
開ける楽しみみたいなのが有ってとても好きです。
付属品はこんな感じで入っています。
本体には保護と機能説明のフィルムが貼られています。日本語にはなっていませんが絵が付いているのでどのような說明かは直ぐに分かるでしょう。
付属品
付属品はイヤホン、USBケーブル、ACアダプター、SIMピン、ケースそれと本体に輸送中の保護用のフィルムとは別にフィルムが貼られています。
フィルムの滑り自体はあんまり良くないですがピッタリの位置に予め貼られているのでフィルムを買うまでの繋ぎには良いと思います。
ケースは上下などに開口部が多いので保護性能はそこまでではないですが付属しているのは助かります。
外見
Huawei P9から基本的なカメラ周りのデザインは変わりませんが、全体的に丸みを帯びたデザインに変更されています。
指紋センサーが背面から全面に移動した分背面はスッキリした印象を受けます。背面のアンテナラインは底部のカーブに沿った形になっていて私はダサいと感じます。
スピーカーの穴の楕円形はとても精度が高く作られていてキレイです。丸ではなく楕円なのは少しアクセントになるような感じで良いです。
背面側のダイヤモンドカット加工はなくなって丸くカーブを描く形になりました。
色によって加工が違いダズリーンゴールドはハイパーダイヤモンドカット加工がされています。
ディスプレイ側は特にそこまで特徴があるデザインにではないです。指紋センサーには金属のリングがなくガラスのみなのでシンプルな感じです。表側は以前と同じくダイヤモンドカットの加工が施されています。
Huawei P10との比較で書いた通りHuawei P10 PlusはSIMトレイに防水パッキンが付いています。画像を見て直ぐに分かると思いますが黒い部分がゴムになっています。
ソフトウェア
ソフトウェアの機能は今まで購入したHuawei nova、Huawei P10 Lite、Huawei MediaPad M3と被る部分が多いのでザックリと紹介します。
ロック画面になると閉じるアプリを選択できます。当然ながらアプリを閉じる設定をすると通知やバックグラウンドでの機能が使えなくなるのでご注意下さい。
モーションジェスチャーやナックルセンスの設定です。「伏せる」ではタイマーや着信音をミュート出来ます。「持ち上げる」では端末を持ち上げるとタイマーや着信音の音量が自動的に下がります。
「耳に近づける」ではスマートフォンを耳に近づけると電話に自動的に出たり、連絡先の詳細画面を開いて端末を耳に近づけると電話を掛けるなどが出来ます。
「スマートスクリーンショット」を使うと関節でディスプレイを2回叩くとスクリーンショットが関節で囲むとその範囲のスクリーンショットが撮れます。更に2つの関節で2回画面を叩くと画面を録画出来ます。関節でSを描くとスクロールしたスクリーンショットが取得できます。
「線画」c、e、m、wの文字を関節で書くと指定したアプリを開くことが出来ます。
「画面分割ジェスチャー」はAndroid 7.0からの新機能マルチウィンドウを画面を一回叩き、分割したい箇所で横に分割線を描くと分割できる機能です。
大した機能ではないですがEMUI5.0からHuaweiの標準ホームアプリでドロワーが使えるようになったのでon、offの切り替えが出来ます。
ナビゲーションキーの設定です。Huawei P10 Plusは指紋センサーをナビゲーションキーとして扱う事も出来ます。その場合のキー設定は固定でタップで戻る、長押しでホーム画面を開く、左右にスライドでタスク画面、端から上にスワイプでGoogle アシスタントの起動です。
ナビゲーションバーを使う場合はキーの配列と通知を開くキーを追加出来ます。
最近のスマートフォンは対応して機種が多い気がしますがディスプレイの色合いを調整出来ます。
DPI設定は開発者オプションから設定するともっと細かく設定出来ますが普通に設定画面から設定する場合は3段階となっています。
Huawei P10との違いで触れたステレオスピーカーと言うのはここから設定出来ます。設定した場合は横画面にするとステレオになります。
ベンチマーク
今回もAntutu BenchmarkとGeek Benchmarkで測定しました。
Antutu Benchmark
総合スコア | 145989 |
---|---|
3Dスコア | 53062 |
UXスコア | 45794 |
CPUスコア | 35087 |
RAMスコア | 12046 |
Geek Benchmark
シングルコアスコア | 1864 |
---|---|
マルチコアスコア | 6493 |
参考Snapdragon 835(Xperia XZ Premium)
Antutu Benchmark
総合スコア | 173628 |
---|---|
3Dスコア | 70650 |
UXスコア | 54281 |
CPUスコア | 37373 |
RAMスコア | 11324 |
Geek Benchmark
シングルコアスコア | 1899 |
---|---|
マルチコアスコア | 6380 |
ベンチマークで比較して見るとスコアの違いはUXと3Dで差がついているのが分かると思います。普段の動作の違いになるCPUのスコアはほぼ変わらない感じです。
実際の体感ではあんまり差を感じませんがゲームはSnapdragon 835の方が良いかなと思います。
カメラ
他のスマートフォンとの比較は下記の記事を読んで貰う事にして機能やUIを紹介して行こうと思います。
参考 Xperia XZ Premium、Galaxy S8、Huawei P10 Plusなどのカメラ作例
カメラの作例はクリックで原寸大のサイズが見られるのでよく見たい方はそうやって見て下さい。
HUAWEI VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/33 sec, ISO200)
HUAWEI VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO200)
HUAWEI VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/33 sec, ISO250)
HUAWEI VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/33 sec, ISO320)
まずはナイスフードの紹介をしたいと思います。料理を撮る用のモードです。暖色系で色合いを濃い感じに変更します。たまにいい感じに撮れる時もありますが白飛びが有ったり色合いがキツすぎる感じがあるのでほとんど使っていません。(下の画像がナイスフードです)
ワイドアパーチャはぼけ具合を設定できます。判定をミスするのかボケる部分がイマイチな時もありますがかなり自然なぼけ具合に撮影できなかなか良いです。
スペックのところにも書いてある様にHuawei P10 Plusはモノクロのセンサーを搭載しています。そのモノクロのセンサーを活かした撮影機能がモノクロです。
ハイブリッドズームもモノクロセンサーを活用した機能でモノクロセンサーの解像度を活かして2倍相当まで劣化が少なく撮影が出来ます。20MPのモノクロセンサーの画像を12MPの範囲で切り取ってRGBセンサーで色をのせる感じみたいです。
ナイスフード以外はいい感じの画像がなかったので後で追加する予定です。
PROモードではISOやシャッタースピード、EV、フォーカスモード、ホワイトバランスが設定できます。実用的かはともかく設定値の範囲が広くUIも使いやすいです。ホワイトバランスはちなみにケルビンで設定できます。
使用感
5.5インチのスマートフォンとしてはそれなりに横のベゼルが狭くわりと持ちやすいです。形状的には平たい感じなのでフレームが丸くなっていても格別に良いとは感じません。
動作は快適です。動作としてはSnapdragon 820の世代からあんまり違いが分からないレベルなので使用して比べるのは難しいですが体感としてはSnapdragon 820以上Snapdragon 835よりは若干下と言った感じでしょうか。
実機での比較ですとGalaxy S8よりは快適に感じますがXperia XZ Premiumよりは少しばかり落ちるかなと言った感じです。
起動時間が速くそこまで電源のon、offをする事もないと思いますが速くて良いです。ちょっと残念なのは起動するまでに電源ボタンを長押しする時間が長めな点です。
指紋認証は今まで購入したスマートフォンのなかでも一番速いと言って良いほど速くとても快適です。また、認証エラーもほぼなく失敗してイライラする事が有りません。
イヤホンジャックの出力はそれなりに良いと思います。当然高級なDACを搭載したスマートフォンの方が良く感じますがそこまで悪くはないです。そこまで音質が良いと期待できるレベルでは当然ありません。
電池持ちは3750mAhのバッテリーを搭載しているおかげか標準以上には持つ感じですがバッテリ容量の割には持たない印象です。
Wi-Fi環境、Bluetooth off、GPS onの状態で1時間に12%程度といった感じでしょう。入れているアプリにもよると思いますが先程と同じ環境でスリープ時は0.5から0.3%と言った感じです。
UQモバイルでの使用
Huawei P10 Plusはau VoLTEには対応していないのでauの音声通話は不可能ですがバンド26に対応していて主要なバンドが使えます。
正直あんまり安定していないのでオススメかと言うと微妙ですがUQ Mobileなら安価で高速な通信が出来るのでその点は魅力的です。具体的にはデータプラン場合は3GBで税別980円になります。
DSDSに対応しているので通信はUQMobileのSIMを挿して音声通話用にドコモのSIMやソフトバンクのSIMを挿すとかもありかも知れません。
アンテナピクトが立っていても通信が出来ない現象が起きましたが、キャリアアグリゲーションの設定をoffにするのとAPNの設定のベアラーをLTEのみに設定すると通信が詰まるのがなくなりました。
また、UQ MobileのSIMでは再現しませんでしたがドコモのSIMとauのSIMを挿した状態でテザリングを有効にするとアンテナピクトが立たなくなる現象がありました。
UQモバイルのスピードテストの結果はこちらを参照して下さい。
アクセサリー
ケース
こちらのRingkeのケースを購入しました。このケースはTPUとポリカーボネートのハイブリッドタイプのケースです。
ケースの側面はこんな感じです。ボタンも覆うタイプでまた、イヤホンジャックカバーやUSBコネクターにもカバーが付いています。ストラップホールが有るのでストラップを着けたい方には良いかも知れません。
カメラの周りはシンプルにくり抜かれています。背面部分はケースに傷がつかない様に四隅が少し高くなっているのが分かると思います。
透明度が高くグリーナリーのカラーがよく見えて気に入っています。ケースとしてはそこそこ厚めな感じです。
フィルム
このメーカーのフィルムを購入しました。滑りはかなり良いです。覆う範囲は画面の幅ピッタリぐらいで余裕はない感じです。
何回か貼り直してしまったので一部接着層に傷が入った部分は浮いてしまいましたが、他の部分は全く浮いていないので浮きがないフィルムが欲しいならこの商品は良いでしょう。浮きがないのはおそらく接着層が厚い為だと思います。
まとめ
全体的に良く出来たスマートフォンでかなり良いと思います。反面他社のハイエンドスマートフォンが売りにしている様な尖った部分があまり感じられず無難に良いのですが魅力が足りない感じがします。
ちょっと悪く書きましたが持っているスマートフォンの中では1、2番目に良く使っているのでないかと思います。特に快適なのは指紋認証でiPhone 8と比較してもハッキリとわかるレベルで速く使っていて小気味よい感じです。
日本国内のSIMフリースマートフォンと言う括りでは上位のスマートフォンではないかと思います。
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