今回レビューするのはドコモから販売されているLG V20 PRO L-01Jです。
高音質なオーディオチップやセカンドスクリーン、デュアルカメラ搭載と特徴的で発表された時からかなり気になってはいました。
しかし、発売が遅い為購入しようか悩みました。
販売された時期が遅いためだと思いますが発売日から端末購入サポート対象になっていたので安く購入出来るのがわかったので発売日に購入しました。
LG V20 PRO
パッケージ
ドコモのいつもの箱です。スマートフォン本体は横に見えるビニール袋が被せてありました。
付属品
付属品は左から順にSIMピン、スタートガイド、テレビ用アンテナ、B&Oブランドのイヤホンこれは兄弟機のisai Beatには付属していない様です。
スペック
メーカー | LG |
OS | Android 7.0 |
カラー | Titan |
サイズ | 高さ 約149mm、幅 約72mm、厚さ 約8.0~9.0mm |
重さ | 約146g |
カメラ | リアカメラ 約1620万画素 f1.8 75度レンズ リアカメラ広角 約820万画素 f2.4 135度広角レンズ レーザーオートフォーカス デュアルフラッシュLED フロントカメラ 510万画素 f1.9 |
電池持ち時間 | 約75時間 |
バッテリー | 2900mAh |
急速充電 | Quick Charge 3.0 |
ディスプレイ | メイン 約5.2インチ 1440×2560 QHD AH-IPS セカンド 約1.76インチ(間違っている可能性有り) 160×1040 有機EL |
SoC | Snapdragon 820 クアッドコア |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 32GB |
SDスロット | microSDXC UHS-Iまでの対応 |
USB | USB Type C USB3.0 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 A2DPコーデック aptX/SBC/AAC/aptX HD |
VoLTE | VoLTE(HD+) |
CA | 3CA対応(下り500Mbps) |
対応周波数 | LTE Band 1/3/5/19/21
3G Band 1/5/6/19 GSM 850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz |
防水 | IPX5/IPX7 |
防塵 | IP6X |
テレビ | ワンセグ、フルセグ |
お財布(FeliCa) | 対応 |
オーディオチップ | ES9218(DACとアンプ、アナログボリュームコントロールの統合チップ) |
外見
V20 PROのフロントのデザインは悪くは無いと思います。
横のベゼルの太さが今時のスマートフォンにしては実測約2mmと少し太めなサイズです。
また、ディスプレイ下部のベゼルはかなり大きめの実測約11mmとなっています。
更にグローバル版のV20と違いLGのロゴも無いため余計黒い部分が目立つように感じます。
リア部分は私の感性ですとあまりカッコイイ様には感じません。アルミ部分とプラスチック部分で結構な段差が有るのも嫌ですしカメラ周りのデザインも良いとは思えません。
端末の下部はこんな感じです。
色々言いましたが正直な所デザインは使っているいる内に気にならなくなるのでダサく感じるところも有りますが別に良いと思います。
UI
LGと言えばソフトウェアをAndroid標準から結構いじっているイメージがあります。今回はざっとAndroid標準と違う点を紹介しようと思います。
Android標準ですとQuickSettingパネルが横3つですが4つになっていて1画面で複数の設定を変更できます。
LGの機種にはほとんど搭載されていたと思いますがフォントの変更機能が付いています。
今までは無かったと思いますが太字設定が付いています。ブルライトカット機能も付いています。
これも以前からですがナビゲーションバーをカスタマイズ出来ます。
ナビバーの色やナビゲーションバーを特定アプリで表示させない設定が出来ます。
ゲームのバッテリー消費を減らす為解像度やフレームレートを落す機能があります。これは以前は無かったと思います。
ショートカット機能があり、カメラやキャプチャー+を起動できます。
Quick Coverの設定画面です。前に使っていたLGの機種はセカンドスクリーンがないLG G3だった為、セカンドスクリーンでは無くメインスクリーンをカバーに開いたサークルで操作できる様になっていました。
V20 PROにはセカンドスクリーンが搭載されているのでセカンドスクリーンを活かした物になっています。Quick Coverは今のところ兄弟機のisai Beat用のauが販売している物しか無いようです。
セカンドスクリーン
上記の画像の通りon、off時にセカンドスクリーンを表示するか設定が出来ます。
どうやら正確には言うとフルスクリーン時に表示するようになります。
セカンドスクリーンを長押しで設定に入れます。設定を直ぐに切り替えられるショートカットが選べます。
署名の設定が出来ます。
アプリのショートカットを4つまで設定する事ができます。
それ以外にもメインディスプレイがoffの時には音楽をセカンドスクリーンで操作することが出来ます。また、通知がセカンドスクリーンで表示されます。
ベンチマーク
今回もAntutu BenchmarkとGeek Benchmarkで測定しました。
Antutu Benchmark
総合スコア | 147782 |
---|---|
3Dスコア | 58807 |
UXスコア | 48405 |
CPUスコア | 30981 |
RAMスコア | 9589 |
Android7.0の為なのか、かなり高めのスコアが出ています。現在販売中のスマートフォンでトップクラスの性能が有ることは間違いないでしょう。
Geek Benchmark
シングルコアスコア | 1540 |
---|---|
マルチコアスコア | 3844 |
シングルコアのスコアが他のSnapdragon 820搭載機種に比べ若干低めになっています。
V20 PROに搭載されているSnapdragon 820はクアッドコアなのでマルチコアのスコアは他のオクタコアのハイエンドSoCに比べると3分の2程度のスコアになります。
カメラの作例
すべてオートで撮影しています。画像をクリックすると撮影した原寸大の画像が見られます。AMPページの方は別のタブで開くか、もとのページから閲覧した方が良いと思います。
LG Electronics L-01J (4.42mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO150)
V20 PRO
samsung SC-04G (4.3mm, f/1.9, 1/25 sec, ISO125)
Galaxy S6 edge
LG Electronics L-01J (4.42mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO200)
V20 PRO HDRの設定が自動になっていた為これだけHDRがonになっています。
samsung SC-04G (4.3mm, f/1.9, 1/25 sec, ISO160)
Galaxy S6 edge
LG Electronics L-01J (4.42mm, f/1.8, 1/12 sec, ISO400)
V20 PRO
LG Electronics L-01J (1.45mm, f/2.4, 1/15 sec, ISO550)
V20 PRO 広角
samsung SC-04G (4.3mm, f/1.9, 1/10 sec, ISO320)
Galaxy S6 edge
LG Electronics L-01J (4.42mm, f/1.8, 1/9 sec, ISO0)V20 PRO
LG Electronics L-01J (1.45mm, f/2.4, 1/9 sec, ISO0)
V20 PRO 広角
samsung SC-04G (4.3mm, f/1.9, 1/14 sec, ISO1250)
Galaxy S6 edge
LG Electronics L-01J (4.42mm, f/1.8, 1/24 sec, ISO400)
V20 PRO
LG Electronics L-01J (1.45mm, f/2.4, 1/20 sec, ISO350)
V20 PRO 広角
samsung SC-04G (4.3mm, f/1.9, 1/13 sec, ISO200)
Galaxy S6 edge
LG Electronics L-01J (4.42mm, f/1.8, 1/9 sec, ISO0)
V20 PRO
LG Electronics L-01J (1.45mm, f/2.4, 1/7 sec, ISO0)
V20 PRO 広角
samsung SC-04G (4.3mm, f/1.9, 1/7 sec, ISO1000)
Galaxy S6 edge
LG Electronics L-01J (4.42mm, f/1.8, 1/40 sec, ISO50)
V20 PRO
samsung SC-04G (4.3mm, f/1.9, 1/50 sec, ISO64)
Galaxy S6 edge
もう少しいい食べ物の画像に後で差し替えます。
他のスマートフォンとの比較で写真を撮ったので良かったら見て下さい。
参考 Xperia XZ Premium、Galaxy S8、Huawei P10 Plusなどのカメラ作例
音質
正直なところそんなに耳が良い方ではありませんがHi-Fi Quad DACをONにした音質は少し聴いただけでも一般的なスマートフォンとはかなり違うと分かります。
とてもノイズが少なく無音ファイルを音量最大で聴いても私の耳ですと全くノイズが聴こえません、スマートフォンなので多少はノイズが有ると思いましたが全く感じず素晴らしいと思います。
澄んだ音質と言えばいいのか一音一音が細かく聴こえまた、定位がハッキリしていてどこでどの音がどの位置でなっているのかよく判ります。
不便なのは75段階で音量が調整出来るのですが音量ボタンですと5段階ずつになってしまい細かい調整をしようとするとタッチパネルで操作しなければいけないのが不便です。
追記FiiO X7を購入したのでザックリした比較書きます。
解像感は若干FiiO X7の方が高いです。音場もFiiO X7の方が広いです。一番違いを感じるのは低音部分です。沈み込む様な低音と言うか低い部分まで低音が出ているのが分かります比べるとV20 PROは確かに普通に低音部分は出てはいますがホントに低い部分は出てない感じです。ノイズはV20 PROの方が少ないと思います。
スピーカーはシャカシャカした感じで良くないです。
これだけ音質が良ければ普通の人は高級なDAPを買わなくても十分だと思います。
上記の音質に関してのレビューはSONY MDR-EX800STで行いました。
ディスプレイ
他のスマートフォンと比較してみました。クリックすると原寸大の画像が見られます。
samsung SC-04G (4.3mm, f/1.9, 1/50 sec, ISO40)
samsung SC-04G (4.3mm, f/1.9, 1/100 sec, ISO64)
samsung SC-04G (4.3mm, f/1.9, 1/50 sec, ISO160)
正直どれほど参考になるか微妙ですが画像を御覧ください。
輝度については最大の明るさでは他のスマートフォンあまり変わらない印象です。これぐらい明ると外でも見やすく感じます。
最低輝度にするとかなり暗くなりここまで暗く出来ると不満に思う方はほとんどいないと思います。
最近のスマートフォンのディスプレイはどれも私としては十分すぎるほどきれいなので甲乙着け難いですがLG V20 PROのディスプレイがきれいな方なのは間違いないでしょう。
ケース
結構スマートフォンを落とす事が有るのでケースを買いました。
あまりケースの種類が無いためこちらのケースにしました。
値段から考えると悪くは無いですが表面が波立っている部分やバリが有ります。Spigenなどのケースに比べるとクオリティの低さが目立ちます。
フィット感は良くまた、裏面につぶつぶが有りモアレが出ないような加工がして有りそこそこの製品では有ります。
また、厚みは厚めなので薄くて軽いケースが欲しい方には向いてないと思います。画面に掛かる部分が大きめなのでフィルムによっては干渉するかも知れません。
使用感
先ず使い始めて感じた事は電源ボタンが指紋センサーと同一な事の違和感です。
ステータスバーのダブルタップでディスプレイをoffに出来るのと、電源offから指紋認証で電源ボタンを押さなくても画面が点灯するのでそこまでは困りませんがやはり多少の戸惑いはあります。
指紋認証は高速で0.3~0.5秒ぐらいだと思います。指紋認証使用時の動画を取ったのでそちらを御覧ください。
持ち易さは特筆するほどではありませんが背面の端部が丸みを帯びている為収まりは悪くないです。また、約146gと比較的軽量な点も持ち易さに繋がっています。
動作はOpePlus 3と比べると若干引っかる感じがありますが、恐らく解像度が高い為この様な差が出たのだとおもいます。それでも十分に今までのフラグシップと比べてスムーズに動作します。
OpePlus 3と比較するとサイズの為か多少発熱し易い感じがします。
発熱が有ると言ってもベンチマークをした程度では発熱しませんがポケモンGOをやるとOpePlus 3比べ性能低下が速い印象です。
メモリーは4GBと最近のフラグシップモデルでは標準的な容量で、普段アプリを使っている場合はそんなにアプリが裏で落ちていると言う事はありません。
ですがポケモンGOとChromeと更に複数のアプリを起動するとポケモンGOが落ちている事があります。
十分では有りますがOpePlus 3のいくらアプリを起動しても落ちないかのようなメモリー量からすると少し不満は有ります。
地味に良いところはUSB3.0に対応しているのでファイルの転送が高速に出来ます。少し試した感じですとMTP接続でUSB2.0に比べ2倍程度の速度で転送出来ました。
転送にはこちらのレビューのUSB3.0対応のケーブルを使いました。ケーブルを購入するならどうせならこちらの商品で無くともUSB3.0のケーブルの方が良いと思います。
電池持ちは待機時Wi-Fi環境でセカンドスクリーンを有効にした状態で1時間に0.5~1%程度の消費です。
使用時は使い方にもよりますが普段の使用で1時間に14%程度ポケモンGOをガッツリを遊んで27%程度の消費でした。
特別良いとは言えませんが解像度とバッテリー容量の割には持つ方では無いでしょうか。
充電もかなり高速でQuick Charge 3.0の場合1時間で80%程度充電できます。満充電までは80分程度でした。今回充電にはこちらのACアダプター(充電器)を使いました。
多ポートが必要なければこちら商品が良いと思います。
まとめ
気に入らない部分も書いてきましたが結論としてはかなり気に入っています。
LG V20 PROの購入がおすすめなのは音質が良いスマートフォンが欲しい方、デュアルカメラやセカンドスクリーンなどの変わった機能が欲しい方そんな方にオススメのスマートフォンです。
性能的にもあまり妥協がないので上記の機能に興味が無くても十分購入の候補に入ると思います。
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