Essential Phone PH-1を購入したのでネットワーク周りで試した事や外見や動作のレビューを書いていきます。
レビューはβ版のOreoのROMで行っていますので若干違いが出る部分もあると思います。
Essential Phone PH-1
スペック
OS | Android 7.1.1 |
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カラー | ブラックムーン、ステラーグレー、ピュアホワイト、 オーシャンデプス |
SoC | Qualcomm Snapdragon 835 オクタコア |
ディスプレイ | 5.71インチ 2,560×1,312 WQHD 19:10 Gorilla Glass 5 |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 128GB UFS 2.1 |
バッテリー | 3,040mAh |
カメラ | リアカメラ 1,300万画素 RGBセンサー F/1.85 1,300 万画素 モノクロセンサー F/1.85フロントカメラ 800万画素 F/2.2 |
サイズ | 141.5×71.1×7.8 mm |
重さ | 185g |
ネットワーク | FDD-LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/17/20/21/25/ 26/28/29/30/66 TD-LTE Band 38/39/40/41/42/43 WCDMA Band 1/2/4/5/6/8 CDMA2000 Band 0/1/10 TD-SCDMA Band 34/39 ※実際はLTEバンド19にも対応 |
VoLTE | au VoLTE、docomo VoLTE、SoftBank VoLTE対応 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac MIMO |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
USBポート | USB Type-C |
センサー | 近接/環境光センサー、気圧計センサー、加速度センサー、 電子コンパス、ジャイロスコープ |
防水、防塵 | IP54 |
パッケージ
ビニールでパッケージが覆われています。
箱は切り取り線が有ってちょっとユニークです。切り取ると箱を横にスライドして取り出せます。
私が神経質なのだと思いますがスマートフォンの固定に遊びが大きく輸送中にパッケージの中で暴れていそうです。
箱は大きめですが上げ底になっていて中の付属品やスマートフォンは詰まっていると言った感じでは有りません。
付属品
USB Type Cのケーブル(C to C)やUSB ACアダプター(恐らくUSB PD対応)、USB Type Cとミニイヤホンジャックの変換ケーブル、SIMピン、保証書が入っています。
ケーブルはすべて布巻きで高級感が有ります。コネクター部分も金属で出来ていて質感は高いです。
付属のUSBケーブルがC to CなのでA to Cのケーブルを別に購入した方が便利かと思います。
ACアダプターは5V 3A、9V 3Aに対応しているので多分USB PDだと思います。Essential Phoneは他のUSB PD対応ACアダプターでも急速充電が可能でした。ACアダプターはAタイプで100Vにも対応していますがPSEマークは付いてはいませんでした。
外見
今回私が購入したのはブラックムーンになります。後から出たピュアホワイトにするか悩みましたがディスプレイがブラックになるのでブラックムーンに決めました。
外見はまさしく一枚の板と言った感じです。角の部分はアールがついていますが、かなり尖っているのでケースをつけないと角が手に刺さります。
音量ボタンは下げるボタンと上げるボタンが別れているタイプです。そんなにボタン同士が離れている訳ではないので調整しづらさは感じませんが出来ればシーソータイプの音量ボタンの方が良かったです。
Essential Phone PH-1はセラミックとチタンを採用していますがプラスチックの部分も多いです。
ディスプレイとチタンフレーム境目はプラスチックの部分が全周を覆うようにあります。更に裏のセラミックパネルとチタンフレームの部分にもプラスチック部分があります。
アンテナラインは左右に2箇所ずつと上端部に1箇所の合計5箇所にアンテナラインが入っています。
色合いはセラミック部分は黒に近い感じで、チタン部分はガンメタみたいな色です。
セラミックパネルやチタンフレーム部分は光沢感が強くカッコイイですがかなり指紋の跡が残ります。
外見とはズレますがマイクの穴がSIMスロットのすぐ横にあり気を付けないとSIMピンを間違えて差し込んでしまいます。それとSIMスロットの部分がピッタリ平らではなく少し凹んでいるのが気になります。
ロゴが一切ない点も売りの一つですがNFCのマークもないので下端に有るのがわかりづらくなってます。
ベンチマーク
Antutu Benchmark
総合スコア | 177136 |
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3Dスコア | 69960 |
UXスコア | 57640 |
CPUスコア | 39189 |
RAMスコア | 10346 |
Geek Benchmark
シングルコアスコア | 1920 |
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マルチコアスコア | 6638 |
参考 Xperia XZ Premium(Snapdragon 835)
Antutu Benchmark
総合スコア | 173628 |
---|---|
3Dスコア | 70650 |
UXスコア | 54281 |
CPUスコア | 37373 |
RAMスコア | 11324 |
Geek Benchmark
シングルコアスコア | 1899 |
---|---|
マルチコアスコア | 6380 |
ベンチマークの数値は今まで計ってきたSnapdragon 835搭載のスマートフォンの中で一番高い数値が出ています。
動作はXperia XZ Premium、Galaxy S8より落ちるかなと感じます。比べるとなので絶対値としてみると動きは快適です。
動作
動作自体はSnapdragon 835を搭載している事もあり、良いですがスクロールの追従性がXperia XZ PremiumやHuawei P10 Plusと比べてイマイチな気がします。Galaxy S8と較べても少し悪いかなと感じます。
指紋認証
認証速度はHuawei P10 Plusよりは遅いですがiPhone 8よりは速いです。十分に速いので不満を感じる方は少ないと思います。
嫌な点は画面on、offに関わらず、指紋認証すると成功してもバイブが鳴る点です。
ソフトウェア
ほぼAOSPなのであまり書くこともないですがどの程度プリインストールのアプリがあるか程度だけ紹介します。
黒く塗りつぶした部分は後から入れたアプリです。カメラ以外はGoogleのアプリと言った感じでかなり少ないです。
謎なのはOreoの場合はおサイフケータイアプリなどのアプリが無効化された状態で入っています。
有効化しても使えず、再起動すると再度無効化されます。
一応カード作成の部分まではAndroid Payの場合進みます。
開こうとすると設定が落ちますがおサイフケータイの項目も設定画面にあります。
私が購入した限りではFeliCa非搭載のスマートフォンでおサイフケータイのアプリが入っていた事は有りません。
FeliCa搭載のAndroid One X1を製造、開発しているFoxconn傘下のFIH Mobileが開発、製造に関与しているのでおサイフケータイに対応するのは可能ではないかと思います。
※今販売されいるEssential Phone PH-1にFeliCaが載っているかはどのチップを使っているかが調べてもわからなかったので分かりません。
追記アップデート後アプリが削除されました。
Wi-Fiテザリングでは5GHzも対応していますが日本では使えない様になっています。コレは日本の場合は屋外で使える5GHz帯の周波数が制限されているからだと思います。
OreoではBluetoothコーデックを開発者オプションから選択できるのでAAC、aptX、aptX HD、LDACも試してはないですが使えるものと思われます。
ディスプレイ
画面占有率の高さ特徴のEssential Phoneですが実際はインカメラがディスプレイに食い込んでいる分ステータスバーが太く表示されるアプリがほぼなのでそこまで画面が広い感じはしません。
16:9で5.5インチのスマートフォンと比べると横は大体同じ位で縦が長い感じです。それでいて本体の大きさは縦横ともに小さく、特に縦はかなり小さいのでステータスバーの分はありますが悪くない感じです。
最大輝度が低く日光下ですと画面が見づらい感じが有ります。
カメラ
作例を作っていると時間がかかりそうなのでカメラアプリの機能だけ紹介します。
機能がホントに貧弱なので大して紹介する事もないですが1つずつ書いていきます。
撮影機能は大きく分けてカラー、モノクロ、スローモーション撮影の3つあります。
それに加えて動画撮影機能が4K、60fps、FHDとあります。
調整出来るのはHDR、フラッシュ程度です。それとシャッター音が消せるのと位置情報を設定出来るぐらいです。
追記アップデートである程度機能が増えました。余裕が有ったら書き足します。
少し撮った限りではカラーの画像はノイズも多くあまり綺麗では無いです。モノクロはそこそこキレイに写る印象です。
実際のカメラの画像は下記の記事の作例をご覧ください。
参考 Galaxy Note 8、Huawei Mate 10 Pro、iPhone 8など2017年フラグシップモデル作例
ネットワーク
Essential Phoneの魅力はネットワーク周りの強さとディスプレイだと思います。試した結果を載せます。
先ずはVoLTEの対応を書きます。au VoLTEとdocomo VoLTEは報告が有ったので当然大丈夫でした。
また、SoftBank VoLTE(Y!Mobile VoLTE)にも対応していました。OreoではY!Mobileで3G通話が可能でした。
LTE Band 19も念の為検証した結果対応していました。
CDMA2000 BC0に対応しているのでauのCDMA2000も使えるか試したところ通信、通話共に使えませんでした。LTEですとピクトが立ちますが3Gになると電波を見失います。
対応バンド、VoLTE対応はandroidスマートフォンの中でトップクラスに良いのではないでしょうか。
CAの組み合わせは試せていません。
技適
Oreoから技適マークがついています。総務省のページにはまだ載っていませんが海外の認定適合性評価機関のページに8月と11月に通過しているのが載っています。日本の機関でないので反映が遅いだけだと思います。
VoLTEに対応しているので本当はADではなくてADFでなければならない筈ですが、ADになっています。
モトローラのスマートフォンがβ機能でVoLTEが使える様になった時はADのスマートフォンもあった様なので絶対という訳ではないのかも知れません。
追記Android Pie(β最終バージョン)からADFになりました。
LED
LEDランプがついていますが電池切れで電源が落ちた状態で充電した時に赤く点滅した時以外は点灯しません。通常では通知用としては使えないみたいです。
追記多分アップデートで対応した様でアプリの通知で点灯するようになりました。
アクセサリー
TPUのこちらのケースを購入したました。
厚みは結構厚く、重さもそこそこあります。フィット感は多少緩い感じです。
開口部はマイク、スピーカー、USBコネクターの3箇所のみです。
電源ボタンや音量ボタンは覆う形になっていますが切り込みが入っているので押し易さはあまり変わりません。スマートフォン自体が185gなのでケースをつけると更にズッシリときます。
フィルムは綺麗さは落ちますがアンチグレアタイプのものが好きなのでPDA工房のフィルムを購入しました。他にもミヤビックスからも出ていますが他のスマートフォンで購入した経験から言うとミヤビックスの方がざらつきが強い感じで低反射だと思います。
覆う範囲は画像の通りでそこそこ覆いますが、ベゼルが少ないので表示領域をぎりぎり全部覆うか、覆わないかぐらいといった感じです。
まとめ
全体の完成度として優れているとは感じませんがネットワーク周りの強さ、ディスプレイのベゼルレスなど魅力的な部分も多いです。$699.99だとどうかなといった感じですが値下り後の価格なら買いな機種でしょう。
弱点はカメラとmicroSDスロット、イヤホンジャックがない点でしょうか。
microSDスロット、イヤホンジャックは慣れるとして、カメラはモノクロはまあまあ良いですが、カラーはイマイチな感じです。
コメント
本日この機種を購入したのですが、設定画面でちょくちょくフリーズする。
wifiはonに出来ないといった症状があるのですが、こちらではそういうことはありませんでしたか?
こちらではその様な現象は有りません。最新のファームウェアで無ければアップデートしてみては如何でしょうか。
Wi-Fiがonに出来ないとの事なのでadb sideloadでアップデートを行うといいと思います。
エッセンシャルフォンのAPN設定について、UQ/VoLTEシムで運用開始したのですがネットワーク接続が不可の状態で困っております。貴殿のようにAPN選択画面においてUQモバイルの選択肢が出て来ません。よろしければAPN設定方法をご教授頂きたくお願い致します。なお端末は楽天モバイル購入分となります。
自分で設定したapnを選択しているのでUQモバイルのapnを設定してください。